Voice 竹内麻利央君(修士2年):H22年度最優秀修士論文賞受賞者


最優秀論文賞受賞修士論文:応答パケットの衝突を軽減する局所ループを連結させたMANETルーティング

ネットワークインフラを必要としない災害時にも使えるネットワーク

私はモバイルアドホックネットワークのルーティングに関する研究をしています。

現在、公衆無線LANや携帯電話などのモバイルネットワークが普及しています。しかし、これらのネットワークはアクセスポイントや基地局を必要とするため、災害でアクセスポイントや基地局が使用できなくなった場合には通信が出来なくなります。このような状況でも通信が出来るネットワークとして、モバイルアドホックネットワークが注目されています。モバイルアドホックネットワークでは、伝言ゲームのように、間に居る人のモバ イル端末(携帯電話やノートPC)にデータを中継してもらうことによって、遠くの人と通信を行います。このように、モバイル端末が基地局のような機能を果たすため、アクセスポイントや基地局がない環境でも通信が出来ます。 私は、どのモバイル端末を経由して通信を行うかを決定するルーティング(経路 制御)に関する研究をしています。

モバイルアドホックネットワークの研究を通して、研究会や国際会議で議論を交わし、論文を書くことも出来ました。災害時に被災者の安否確認や連絡等を迅速に行えるネットワークの実現に向けて、日々頑張っています。


国際会議The Second International Symposium on Multidisciplinary Emerging Networks and Systems (MENS2010)で研究報告をする竹内君



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