Voice 高木健太郎君(学部4年):H22年度最優秀卒業論文賞受賞者


最優秀論文賞受賞卒業論文:応再構成デバイスに向けた相変化メモリの基礎開発

PRAM(相変化メモリ)の基礎開発

本研究室ではMPLDという再構成デバイスを研究開発しています。再構成デバイスとは回路構成情報ごとに論理回路を構成できるデバイスです。MPLDも回路構成情報をメモリに保持しますが、このメモリを不揮発性メモリ(電源を切っても記録情報を保持する)にすることで多くのメリットを生みます。不揮発性メモリとして「低コストを実現する」新しい素子構造のPRAMを開発し、その素子構造の妥当性を調べる評価を行いました。その結果、PRAMの動作原理である「電気抵抗値の変化」に成功し、現在も研究を進めています。

情報工学科を選んだ理由

コンピュータの仕組みに興味を持ったから、というのが一番の理由です。 私にとって講義・実験は知識や理解を深めるとともに、「自分がどんなことに興味があるのか」を調べる場所でした。中でもハードウェアの構成に強い興味を持ち、コースおよび研究室を選びました。苦手な科目を避けず、最低限の単位数にせず幅広く講義を受け、そこから強い関心を持つ分野に進んで正解だったと思います。

研究室配属後の1年間

講義・実験は「受け身」であることが多いと思います。しかし研究室では「自ら学ぶ姿勢」がとても重要であると学びました。多くの問題に遭遇しましたが、自ら意見を出し行動を起こすことで解決の糸口を見出しました。学ぶ姿勢を支えてくれる先生方・先輩方に恵まれ、価値ある1年にできました。


卒業論文を発表する高木君


研究室の飲み会!

高木君の所属研究室(コンピュータアーキテクチャ研究室)のHPへ

Voicesに戻る